インカントリーレビューツール

インカントリーレビュー (ICR) ツールは、ウェブベースのツールです。インカントリーレビュー担当者（対象分野の専門家）は、このツールを使用して翻訳済みドキュメントのフローとコンテキストが正しいことを確認できます。

このツールは、基本的なコンピュータや翻訳ツールのスキルを持つユーザーにも使いやすいように設計されました。翻訳は（ターゲット言語で）memoQ環境で簡単に検証できます。これはプロジェクトマネージャにとっても追加の作業がないことを意味します。

インカントリーレビュー (ICR) ワークフローの概要

memoQ TMS管理者またはプロジェクトマネージャは、インカントリーレビュー担当者用の新しいユーザーを作成し、インカントリーレビュー担当者グループに追加します。これはmemoQまたはmemoQwebで行います。

既存のユーザーをグループに追加することもできますが、memoQ TMSグループ内の他のすべてのビルトイングループのメンバシップは失われます。
プロジェクトマネージャは、プロジェクト内のドキュメントにインカントリーレビュー担当者を割り当てます。これはmemoQまたはmemoQwebで行います。

プロジェクトマネージャが手動で設定を作成する必要があるため、自動割り当てはICRでは機能しません。
プロジェクトマネージャがプロジェクトを開始すると、インカントリーレビュー担当者は、割り当てられたドキュメントへのリンクを含むメールを受信します。割り当てられたドキュメントを開くには、これらのリンクをクリックする必要があります。または、memoQ TMSにサインインして、割り当てられたドキュメントをマイレビュータスクページで確認します。
ICRツールで、一度に1つのドキュメントをレビューします。ICRツールは進捗状況をリアルタイムで保存するので、必要に応じて異なるレビュータスク間をジャンプすることができます。
インカントリーレビュー担当者はレビューが完了したらドキュメントを納品し、次のワークフローステップに進みます。

操作手順

プロジェクトマネージャの作業

管理者またはプロジェクトマネージャとしてmemoQwebにログインします。
有効プロジェクトリストでプロジェクトをクリックします。
画面の上部にある翻訳タブをクリックします。
ドキュメントの行で、レビュー担当者 1またはレビュー担当者2の役割でインカントリーレビュー担当者を選択します (現時点では同じドキュメントに2人のICRレビュー担当者を割り当てることはできません)。
インカントリーレビューを構成ウィンドウが開きます。レビュータスクの設定とリソースを選択し、レビュー担当者にメッセージを追加します。
変更を確定するには：適用ボタンをクリックします。
ドキュメントの行の最後にあるその他のオプションボタンをクリックします。
メニューのインカントリーレビューセクションで、読み取り専用モードで開くをクリックします。

インカントリーレビューツールが開き、割り当てられたドキュメントが読み取り専用モードで表示されます。

ドキュメントを分割して、作成したパーツを別のレビュー担当者に割り当てることもできます。memoQでは、これらの新しく作成されたパーツを分割と呼びます。

その他のオプション

プロジェクトマネージャー：

有効プロジェクトリストで、作成したプロジェクトを検索します。

ここでは次のことができます：

選択したレビュー担当者を変更する - レビュー担当者1またはレビュー担当者2のフィールドにカーソルを置きます。割り当ての編集アイコンをクリックします。memoQ TMSはドロップダウンメニューに使用可能なレビュー担当者のリストが表示されます。新しいレビュー担当者を選択し割り当てボタンをクリックします。レビュー担当者を変更したくない場合は、キャンセルをクリックします。
ドキュメントの行の最後にあるその他のオプションボタンをクリックし、次を選択します：
- 読み取り専用モードで開く - 指示、設定、リソースが期待通りに機能しているか確認できます。
  
  しない存在場合は、memoQまたはmemoQwebのプロジェクトに戻り、割り当てられたICRユーザーをクリアしてから、同じレビューの役割に再度割り当てます。こうすることで、構成で正しい設定を選択することができます。
- URLをクリップボードにコピー - レビュー担当者にプロジェクトへの直接リンクを送信できます。

現在、ICRのレビュータスクに割り当てられた各レビュー担当者には、memoQ TMSからwebライセンスが必要です。webライセンスが利用できない場合、ICRはtranslator proのライセンスを使用します。

インカントリーレビュー担当者：

レビュー担当者ビューのインカントリーレビューメインウィンドウには、利用可能なすべての機能が表示され、翻訳エディタの横に用語タブが開いています。

すべてのレビュータスクを確認する

マイレビュータスクページで、自分に割り当てられたすべてのレビュータスクを確認できます。

このページに移動するには、ICRページの左上にあるドキュメント名の横の下矢印をクリックします。

または、プロジェクトマネージャから提供されたmemoQ TMSログインページを使用します。

マイレビュータスクページはユーザーに割り当てられた全てのレビュータスクを表示します。左上にはヘルプ、オプション、管理ボタンがあります。その下には、割り当てられたタスクに関するすべての情報（ドキュメント名、プロジェクト名、言語ペア、ステータス、期限、サイズ）が記載された表があります。

ここでは次のことができます：

ヘルプクリックすると、追加の指示やヘルプが表示されます。このドキュメントページが開き、詳細情報とガイダンスが表示されます。
オプション：
- 表示モードを変更します - システム、暗色または明色から選択できます。
- 表示言語を選択します - 8つの言語から選択できます。デフォルトでは英語が設定されています。
- 行にフォーカスタブに自動切替え - 行にフォーカスタブに自動的に切り替えるかどうかを決定します。デフォルトでは、このオプションはオンになっていますが、特定のユーザーに対してのみオンにすることもできます。たとえば、すべてのコメントセクションだけに焦点を合わせたい場合は、オフにすることをお勧めします。
  
  自動切り替えオプションがオンの場合、次の操作を行うと、サイドバーが自動的に行にフォーカスタブに切り替わります：
  - グリッド上の別の行をクリックする、
  - フィルタが適用され、現在アクティブな行がフィルタされたビューの一部ではない場合 (この場合、最も近い行がアクティブになります)、
  - グリッド上のコメントまたは問題アイコンをクリックする (アクティブな行を含む)、
  - グリッド上のコメントを追加ツールチップ (編集ボックス内のテキストを選択したときに表示されるツールチップ) をクリックする。
レビュータスクに関する必要な情報をすべて確認します：ドキュメント名、プロジェクト名、言語ペア、ステータス、期限、ファイルサイズなど。

すべてのレビュータスクは期限順にソートされ、最も緊急度の高いタスクがリストの一番上に表示されます。必要に応じて列を並べ替えるには、選択した列ヘッダーの矢印をクリックします。
次でフィルタドロップダウンをクリックし、どのステータスでタスクをフィルタリングするかを決めます：
作業したいレビュープロジェクトを開くには：名前をクリックします。

指示書順、ヘルプ、参照ファイルを入手します。ダークモードまたはライトモードに切り替える

翻訳後のドキュメントの見た目や、行のコンテンツがドキュメントのどこにあるかを確認するには：プレビューの表示をクリックします。

プレビューを閉じて翻訳エディタのみで作業するには：プレビューの非表示をクリックします。
参照ファイルを確認してダウンロードするには：参照ファイルをクリックします。スライダーパネルが表示され、プロジェクトマネージャーがプロジェクトにアップロードした参考資料のリストが表示されています。
追加の指示やヘルプは：ヘルプをクリックし、メニュー項目をクリックします：
- マイレビュータスクの詳細 - ポップアップウィンドウが表示され、プロジェクトマネージャからのメッセージ、期限、およびレビュー担当者として実行できることが示されます。
- チュートリアルを開く - 簡単なウォークスルーでは、基本的なICRの機能を紹介します。
- ショートカットキー - ポップアップウィンドウが表示され、ICRで作業するときに使用できる基本的なショートカットが示されます。
- ヘルプ - このドキュメントページが開き、詳細情報とガイダンスが表示されます。
オプション：
- 表示モードを変更します - システム、暗色または明色から選択できます。
- 表示言語を選択します - 8つの言語から選択できます。デフォルトでは英語が設定されています。
- 行にフォーカスタブに自動切替え - 行にフォーカスタブに自動的に切り替えるかどうかを決定します。デフォルトでは、このオプションはオンになっていますが、特定のユーザーに対してのみオンにすることもできます。たとえば、すべてのコメントセクションだけに焦点を合わせたい場合は、オフにすることをお勧めします。
  
  自動切り替えオプションがオンの場合、次の操作を行うと、サイドバーが自動的に行にフォーカスタブに切り替わります：
  - グリッド上の別の行をクリックする、
  - フィルタが適用され、現在アクティブな行がフィルタされたビューの一部ではない場合 (この場合、最も近い行がアクティブになります)、
  - グリッド上のコメントまたは問題アイコンをクリックする (アクティブな行を含む)、
  - グリッド上のコメントを追加ツールチップ (編集ボックス内のテキストを選択したときに表示されるツールチップ) をクリックする。

レビュー作業 - 基本的な編集オプションを使用する

テキストの書式設定：太字、斜体、下線、大文字/小文字の切り替え、上付き文字、下付き文字オプションを使用します。

また変更を元に戻すややり直しもできます。
タグでは、ショートタグとロングタグを切り替えることができます。デフォルトの表示は、PMによって設定されます。
変更履歴をクリックして、レビューで行われた変更を表示し、どの変更を表示するかを決めます - すべての変更、あなただけが行った変更、または最終版です。デフォルトの表示は、PMによって設定されます。
スペルチェックをクリックして、スペルチェックし修正候補を表示します。このオプションはデフォルトでオンになっています。

文章校正チェックを行うには、memoQ TMSデスクトップアプリが必要です。

スペルチェック設定がオンになっている場合、ICRは疑わしい単語や語句に下線を引きます。

赤い下線を右クリックし、メニューからオプションを選択します。単語をそのままにしておきたい場合は、赤い下線を無視するか、すべてスキップ(K)をクリックして下線付きの単語の候補をすべて無視します。今後、その単語が出現するすべての場面で、ICR に特定の翻訳を使用させたい場合は、リストから選択した用例をクリックします。

赤い下線が見えない場合は、2つのオプションがあります：すべての単語のスペルが正しい (素晴らしい!)、または、ターゲット言語に対してスペルチェッカーが設定されていません。赤い下線が表示されるべきであると思われる場合は、プロジェクトマネージャに連絡してください。
行にジャンプで、直接移動する行番号を入力します。選択した行番号はドキュメント内の行数より大きくすることはできません。Enterをクリックして確定し、行に移動します。

検索する行が非表示になっているか、フィルタが適用されているために使用できない場合、ICRは警告メッセージを表示し、次に使用できる行にリダイレクトします。

作業中の行からスクロールして移動する場合は、Ctrl+Alt+Gショートカットを押すと、アクティブなセグメントに簡単に戻ることができます。アクティブなセグメント内では、カーソルが点滅します。
行でフィルタでは特定のテキストや文言を含めます。すべての結果がオレンジ色でハイライト表示されます。

ここで使うことができます：
- テキストフィールドにあるラジオボタン - ソース言語またはターゲット言語でフィルタリングします。ターゲット言語オプションはデフォルトで設定されています。
  
  ロックされた行を非表示にして検索に含めないようにすることもできます。非表示の行にはロックアイコンが表示されます。
- テキストフィールドの横にあるドロップダウンリスト - すべての行、コメントのある行のみ、自分で変更した行のみをフィルタリングするかどうかを選択します。すべての行でフィルタリングがデフォルトで設定されています。
確定するには：フィルタを適用をクリックします。

テキストフィールドをクリアして別の用語でフィルタリングするには：ドロップダウンリストの上にあるフィルタをクリアボタンをクリックします。
検索と置換ソース言語またはターゲット言語のテキスト。

ここでは次のことができます：
- 次を検索フィールドで：検索するテキストを入力し、ソース言語とターゲット言語のどちらで検索するかを決定して、検索をクリックします。このフィールドでは大文字と小文字は区別されません。
  
  すべての結果がオレンジ色でハイライト表示されます。上/下矢印をクリックすると、これらの間をジャンプできます。
- 置換テキストフィールドで：現在のテキストの置換に使用するテキストを入力し、置換をクリックします。このフィールドでは大文字と小文字は区別されません。
  
  この操作を取り消すには、Ctrl+Zを選択します。
  
  プロジェクトマネージャがコメントのみのオプションを使うと判断した場合、ソースセグメントでもターゲットセグメントでもテキストを置き換えることはできません。ただし、テキストの編集とコメントの両方が可能な場合は、ターゲットセグメントを変更することはできますが、ソースセグメントは変更できません。
検索ボタンの上に、雲アイコンが表示されます。これは、変更内容が自動的にサーバーに保存されたことを意味します。

行に注目 - 重要な用語、使用できない用語、コメント、問題をチェックする

フォーカスしたい行をクリックします。ICRは、選択した行に関するすべての重要な情報を表示します。

ここでは次のことを確認できます：

用語 -この特定の行に関するすべての用語と翻訳対象外。これらは、PMがこのレビュータスクに対して選択した用語ベースおよび翻訳対象外リストから取得されます。

選択した用語の下にメタデータが表示されます。
- 「通常」の用語は、翻訳エディタと用語リストで青色でハイライト表示されます。
- 翻訳対象外は、グレーでハイライト表示されます。
- 使用できない用語には取り消し線が付きます。レビューで使用したり、通常の用語として挿入したりすることはできません。
セグメントに用語を挿入するには、以下のいずれかを行います：
1. Ctrlと使用する用語の番号 (1～9) を押します。特定の語句を選択する必要はありません。
  
  または
2. 用語の行をダブルクリックします。
  
  または
3. 用語の列をクリックし、アイテムを挿入アイコンをクリックします。
コメント - この行に追加されたすべてのコメントがリストに表示されます。翻訳エディタでは、コメント付きテキストは緑色でハイライト表示されます。

ここでは次のことができます：
問題 - 選択した行に対して表示されたQA警告とエラー。

ここでは次のことを確認できます：

コンテンツの編集、コメントの表示と追加

権限に応じて、レビュープロジェクトの編集とコメント、またはコメントのみを行うことができます。権限はPMによって付与されます。編集できる行は白く、編集できない行は灰色に表示されます。あなたがどのような権限を持っているかわからない場合は、ヘルプ > マイレビュータスクの詳細に進み、レビュー担当者として:セクションで確認してください。

すべてのコメントタブをクリックします。リストには、ドキュメントに追加されたすべてのコメントが表示されます。翻訳エディタでは、コメント付きテキストは緑色でハイライト表示されます。

ここでは次のことができます：

行全体に対してコメントを追加する - コメントを追加/表示アイコンをクリックします。

行の一部に関するコメントを追加する - テキストにカーソルを合わせ、コメントを追加ツールチップを使用するか、テキストを選択してこの行に割り当てられたコメントを追加/表示アイコンをクリックします。コメントフィールドが表示され、コメント対象のコンテンツに関する情報が示されます。
すでにコメントが付いている行にコメントを追加します。コメントリストには、自分や他のユーザーが各行に追加したコメントの数が表示されます (自分のコメントは濃い緑色です)。

コメントを追加/表示アイコンをクリックすることもできます。ICRツールは、チェックしている行に追加されたコメントを開きます。アイコンの下の数字は、選択した行のコメント数を示しています。
コメントを編集 - 編集できるのは自分のコメントだけです。
コメントを削除 - 削除できるのは自分のコメントだけです。

問題タブでQA警告とエラーを確認する

すべての問題タブには、ドキュメントに追加されたすべてのQA警告とエラーが表示されます。

レビューをしやすくするには、表示オプション表示オプションアイコン。アイコンをクリックして、問題をフィルタリングやグループ化する方法を決定します。選択ウィンドウを閉じても、選択した項目がアイコンの横に表示されます。

表示オプションアイコンの隣に、選択されたグループ化オプションが表示されています。その下の最初の行には、すべての問題、エラー、警告ボタンがあります。2行目には、行ごとにグループ化と問題タイプごとにグループ化オプションがあります。一番下には、無視された警告を表示するトグルボタンがあります。

ここでは、次のいずれかを決定できます：

すべての問題、エラーのみ、または警告のみを表示するか。
以下でグループ分けをするか：
- 行 - 特定の行で特定されたすべての問題を1つのカードに表示します。このオプションがデフォルトで設定されています。
- 問題の種類 - 統一性、数字、句読点や空白などの特定された問題をドロップダウンで表示します。
無視された警告を表示する - このオプションはデフォルトでオフに設定されています。すでに無視された警告を復元するには、このオプションをオンにします。

作業中、ICRは次を表示できます：

完了したら

レビューの納品：
1. 右上隅にある納品ボタンをクリックします。確認ウィンドウが表示されます。
2. はい、各セグメントをレビューし必要な変更を加えましたチェックボックスをオンにします。
3. 確定するには：納品ボタンをクリックします。
  
  PMがエラーフリー設定を設定している場合は、納品が失敗することがあります。その場合、レビュー担当者は翻訳グリッドに戻ります。
納品せずにドキュメントに戻るには：キャンセルをクリックします。
レビューを納品したら、確認画面の完了してマイレビュータスクに移動するボタンをクリックします。