TM+ (翻訳メモリプラス)

TM+は、memoQの新世代の翻訳メモリエンジンであり、サーバー環境でより効果的に機能します。TM+のアーキテクチャは設計上の破損を防ぐため、従来のTMよりも安定しています。

 

TM+と従来のTM:比較
  TM+ 従来のTM
前翻訳と統計のパフォーマンス 特にサーバー環境では、コア数の多いCPUでより高いパフォーマンスを発揮。 TMのサイズや種類によっては遅くなる場合もある。
TMXインポートのパフォーマンス 従来のTMより2倍高速。アンチウィルス設定の影響を受けにくい。 サイズの大きいTMXファイルのインポートは低速になる場合もある。
機能 TMの主要な機能はすべて利用可能。さらに多くの機能が開発中。 現行のTMの全機能が利用可能。追加機能の計画はなし。
役割 サポート サポート。
訳語検索での翻訳の推測 サポート。 サポート。
新機能 新機能の開発を積極的に行う。 新機能の予定はなし。
サポート バグ修正のための継続的な努力。 バグ修正は行われません。
言語 memoQがサポートするすべての言語に対応。新しい言語も続々対応予定。 memoQがサポートするすべての言語に対応。今後、新しい言語が追加されることはなし。
TMサイズ 1,000万以上のセグメントを扱うことができる。 小さいサイズの方が良い。
パッケージ内のフィルタリングされたTM オリジナルが従来のTMであるかTM+であるかに関係なく、従来のTMとしてインポート。
拡張性 高並列。CPUコアの数が多いほど、パフォーマンスは向上。 ほとんどがシングルスレッド。拡張性が非常に低く、ハードウェアリソースが追加されても、パフォーマンスに大きなメリットはなし。
安定性 設計による破損の防止。 破損したTMを修復する必要あり。

TM+では、次のいずれかが可能です:

  • コンテキストの保存 - 翻訳メモリのセグメントとコンテキストの両方が同じである場合、翻訳メモリはコンテキストマッチを提供します。コンテキストマッチを返すには、翻訳メモリにコンテキストを格納する必要があります。

    または

  • 複数の訳文を許可(M) - 別の翻訳ツールから翻訳メモリをインポートする場合や、インポートするファイルに複数の翻訳が含まれている場合を除き、このオプションはお勧めできません。2つの翻訳が異なる場合、ほとんどの場合、コンテキストも異なります。翻訳メモリ内でコンテキストを使用する場合は、複数の訳文は必要はありません。

従来の翻訳メモリをTM+に変換する方法については、リソースコンソール - 翻訳メモリトピックの関連セクションを参照してください。

TM+への変換に失敗した場合は、古いTMをTMXファイルにエクスポートして、それをTM+にインポートします。TM+に変換する前に、必ずTMをバックアップしてください。

TM+は徐々にクラシックなTMエンジンの役割を引き継いでいきます。お客様に対して十分な柔軟性を提供するために、スケジュールは数年にわたります。

  • 2023年第2四半期 - 従来のTMがデフォルトで、TM+も利用可能です。

  • 2024年第1四半期 - 従来のTMは利用可能です(非推奨として)、TM+がデフォルトになります。

  • memoQ 12.0 - You cannot create classic TMs, only TM+.