リソース

memoQでは翻訳作業に影響するすべてのデータを一様に取り扱います。ご存じのように、翻訳メモリや用語ベースが翻訳の生産性に最も大きく影響しますが、他の環境での作業に慣れている場合、同じショートカットキーを使い続けられると作業速度を上げられます。memoQのリソースの概念のみによって、他の人に向けた環境を設定できます。

定義上は、リソースは翻訳中や翻訳の管理中に通常使用される情報やデータの一部であり、memoQでの作業の一部に重大な影響を及ぼします(効率、翻訳品質など)。さらに、他のプロジェクトで再利用したり、プロジェクトチームやその他で共有したりできるものです。

memoQ独自のリソース概念によって、次のことが行えます。

  • ファイルまたはサーバー経由ですべてのリソースを仲間と共有できます。
  • 最初からでも既存のリソースからでも、新しいリソースを作成および編集できます。
  • プロジェクトで使用するリソースを簡単に探し出せます。

    memoQのすべてのリソースの交換形式は、XMLベースです。memoQ Zrt.は、対応するオープンスタンダードを適切な場所で使用してきました。

他の翻訳者とすべてのリソースを共有することは、他の翻訳者が自分と全く同じ環境で作業できることを表します。memoQプロジェクト管理機能によって、他の人の作業環境を設定できるため、他の人はすぐに翻訳を始めることができます。

memoQが扱うリソースは次のものです:

  • 翻訳メモリ:セグメントのペアを保存
  • 用語ベース:単語や表現を保存
  • 以前に翻訳されたドキュメントのペアを含む参照ドキュメントを保存するライブ文書資料
  • ソースと以前の翻訳に基づいて、スマートな予測タイピングの提案を提供するミューズ
  • 自動翻訳ルール:日付、数字のフォーマット、法令への参照などのパターンを簡単に翻訳
  • 自動修正リスト:入力した省略語を完全なテキストに変換
  • 翻訳対象外リスト:翻訳しない表現の一覧
  • 無視するリスト:スペルチェッカーがスキップする表現
  • セグメンテーションルール:新規にインポートしたテキストをどのようにセグメント分割するかを定義
  • フィルタ構成:新しい文書のインポート方法を定義
  • エクスポートパスルール:エクスポートするファイルの名前と場所を定義。特に複数ファイルのプロジェクトで有効
  • QA設定:memoQが実行する必要のある品質保証チェックの定義
  • 翻訳メモリ設定:翻訳メモリとの一致となる条件を定義
  • ライブ文書設定:資料一致となる条件を定義
  • ストップワードリスト:用語抽出時に無視する単語を定義する
  • ショートカットキー:機能を特定のショートカットキーにバインドする
  • Web検索設定:memoQ内から検索したいWebサイトをカスタマイズできる
  • LQA設定:プロジェクトに合わせて言語品質モデルを選択できる
  • フォント置換設定:エクスポート時に翻訳済みドキュメントのフォントを変更できる
  • プロジェクト作成プロセスをスピードアップし、ステップを自動化するためのプロジェクト作成用のプロジェクトテンプレート
  • MT設定:機械翻訳サービスのカスタマイズを定義できる

リソースの管理はリソースコンソールまたはプロジェクトホームで行います。

注意:このドキュメントでは、翻訳メモリ、ライブ文書資料、ミューズ、および用語ベースについてはヘビーリソースと呼び、その他のリソースについてはライトリソースと呼びます。

ライトリソース

memoQには2種類のリソースがあります:翻訳メモリや用語ベースなどのヘビーリソースとライトリソースです。以下のライトリソースがあります。

新しいプロジェクトを作成すると、デフォルトのリソースが使用されます。

オフラインで作業する場合でも、オンラインのライトリソースを使用して作業できます。サーバーリソースを使用していてオフラインで作業する場合は、常にmemoQメニューに移動し、リソースを選択してオンラインリソースの更新をクリックします。この後、オフラインにすることができます。