memoQ 8.2の新機能
これらは、memoQ 8.2の最も重要な新機能です。
生産性向上

ソースドキュメントが変更された場合 (自動車のマニュアルを想像してください)、memoQにはクロス翻訳と呼ばれる機能があり、ソースとターゲットのセグメントに変更がない場合は、以前のバージョンの翻訳を使用することができます。更新されたソースドキュメントを再インポートするときに、ドキュメント内では移動されましたが内容は変更されていないテキストブロックに対してクロス翻訳を使用できるようになりました。
- 再インポートするドキュメントを含むプロジェクトを開きます。
- ドキュメントを選択し、リボンの再インポートをクリックします。
- 文書のインポートオプションウィンドウでフィルタと設定を選択し、OK(O)をクリックします。
- ファイルを再度読み込んだら、リボンでクロス翻訳をクリックします。
- クロス翻訳ウィンドウで設定を選択し、OK(O)をクリックします。
再インポートの詳細については:文書のインポートオプションのヘルプページを参照してください。
クロス翻訳の詳細については:クロス翻訳のヘルプページを参照してください。

ファイルをインポートする前に正規表現タグ化ツールを作成し、必要に応じて複数のものを重ねがけフィルタで使用します。これにより、異なる重ねがけフィルタを使用して、異なるファイルを同時にインポートできます。
- ドキュメントのインポートを開始します (モノリンガル形式)。
- 文書のインポートオプションウィンドウでドキュメントを選択し、フィルタと構成を変更をクリックします。
- 文書のインポート設定ウィンドウが表示されます。
- フィルタ構成の下の重ねがけフィルタを追加リンクをクリックします。
- 連鎖するフィルタを選択ウィンドウが表示されます。フィルタドロップダウンボックスから正規表現タグ化ツールを選択します。OK(O)をクリックします。
- 文書のインポート設定ウィンドウでは、重ねがけフィルタコントロールの下にフィルタチェーンが表示されます。正規表現タグ化ツールをクリックします。
正規表現タグ化ツールの詳細については:正規表現タグ化ツールに関するヘルプページを参照してください。

多言語の Excelファイルは特殊な形式であるため、memoQで再インポートすることはできませんでした。今回、更新されたファイルを再インポートしてクロス翻訳できるようになりました。数字と数式の処理も改善されました:Excelファイルから数字を除外できます。数式の結果ではなく、数式テキストをインポートできるようにもなりました。
- 再インポートするドキュメントを含むプロジェクトを開きます。
- ドキュメントを選択し、リボンの再インポートをクリックします。
- 文書のインポートオプションウィンドウでフィルタと設定を選択し、OK(O)をクリックします。
- ファイルを再度読み込んだら、リボンでクロス翻訳をクリックします。
- クロス翻訳ウィンドウで設定を選択し、OK(O)をクリックします。
多言語Excelファイルの詳細については:多言語Excelファイルのヘルプページを参照してください。
クロス翻訳の詳細については:クロス翻訳のヘルプページを参照してください。

パッケージをインポートするには、パッケージを右クリックしてTranslate with memoQコマンドを選択します。この操作だけで、memoQは自動的にソース言語およびターゲット言語をファイルから読み取り、プロジェクト名も提案します。この方法で、ローカルプロジェクトとオンラインプロジェクトの両方を作成できます。
- コンピュータ上のパッケージファイルを選択して右クリックし、Translate with memoQオプションを選択します。
- プロジェクト公開ウィザード (memoQ TMSmemoQサーバで作業していた場合) またはパッケージをインポートウィザード (ローカルで作業していた場合) で、オプションを選択します。
- 必要に応じてプロジェクトのタイプを変更します:
- ウィザードを完了します:次へを押して次のページに進み、完了したら完了を押します。
サードパーティパッケージのインポートの詳細については:SDL Trados Studio パッケージのインポート、TIPP パッケージをインポート、Transit パッケージをインポート、およびWorldServerパッケージのインポートウィザードのヘルプページを参照してください。

人気のあるWeb 検索ウィンドウをInternet ExplorerからChromiumエンジンに置き換えました。Chrome を採用することで、Linguee のようなサイトによる、悪評高いメモリリークの問題を解決できるだけでなく、格段に動作が高速になりました。

ヒント集の内容を充実させ、新機能や既存機能をわかりやすく解説しています。

プロジェクトやTMの長いリストをサーバーから読み込む際に、ユーザーには「読み込み中」のメッセージが表示され、memoQはフリーズしません。
インテグレーション

WPMLの XLIFFは少し特殊なファイルです。このため、これまでは通常の方法でインポートすると、memoQ上でHTMLコードと同じようなマークアップがテキストに多く表示されていました。新しい専用XLIFFフィルタを使用すると、クリーンで適切にセグメント化されたコンテンツの翻訳が可能になり、プレビューも表示されます。
- ローカルプロジェクトを開きます。プロジェクトホームで、翻訳を選択します。
- 文書リボンで、インポートアイコンの下にある下向き矢印をクリックします。
- メニューからオプションを設定してインポートを選択します。
- 開くウィンドウが表示されます。インポートするドキュメントを検索して選択します。開くをクリックします。
- 文書のインポートオプションウィンドウが表示されます。
- 設定を変更するドキュメントを選択します。下部で、フィルタと構成を変更をクリックします。
- 文書のインポート設定ウィンドウのフィルタドロップダウンで、WordPress (WPML) フィルタを選択します。
- フィルタ構成ドロップダウンから項目を選択し、OK(O)を押します。
ドキュメントが適正にインポートされ、翻訳用に開くことができます。
WordPressフィルタの詳細については:WPML XLIFF フィルタのヘルプページを参照してください。
ドキュメントのインポートの詳細については:文書のインポートオプションのヘルプページを参照してください。

memoQ 8.2では、memoQ TMSのWebサービスAPIに追加機能が追加されました。既存の統合にも新たな可能性があります:
- ライブ文書へのドキュメントのインポート
- リソースの一覧表示にフィルターを適用
- リソースおよびプロジェクトの名前の変更
- プレビューなしのドキュメントインポート
- 他にもたくさんあります。
WebサービスAPIについての詳細は:memoQウェブサイトのこのページを参照してください。
オートメーション

これまで、オンラインプロジェクトパッケージからベンダーに作業を割り当てる際、ベンダーはプロジェクトの作成に1~3 つのワークフローステップが必要でした。今回のアップデートにより、ベンダーはマスタープロジェクト内において、3つのステージのワークフローすべてを単一のステップで行えるようになりました。

これまでのmemoQのパワフルなプロジェクトテンプレートでは、直接割り当ておよび FirstAccept のみに対応していました。今回のアップデートでは、サブベンダーのワークフローおよび GroupSourcingで完全な自動化を可能にしました。
- リソースコンソールを開きます。
- 適切なプロジェクトテンプレートを作成または検索します。
- リストの下の編集をクリックします。
- プロジェクトテンプレートの編集ウィンドウで、左側の人をクリックします。
- 名前と役割タブをクリックします。
- ターゲット言語の行を1つクリックします。
- Set users for target languageウィンドウで:
- GroupSourcingを使用するには:この方法で処理するワークフローのGroupSourcingラジオボタンを選択します。
- サブベンダーを使用するには:下部のユーザーリストで、作業するサブベンダーグループ (サーバー上で以前に作成されたもの) を探します。ワークフローに割り当てるワークフローのチェックボックスをオンにします。
GroupSourcingの詳細については:選択中の文書をユーザーに割り当てのヘルプページを参照してください。
サブベンダーの詳細については:サブベンダーグループに文書を割り当てるのヘルプページを参照してください。

変更履歴レビューは、ソースおよびターゲットテキストを変更履歴表記付きで2 列で表示するレポートです。これまでは、プロジェクトテンプレートで自動操作を使用してのみ作成できましたが、同じことを行うための手動コマンドが追加されました。
サーバー上でオンラインプロジェクトを開き、左側のレポートをクリックします。
または:
オンラインプロジェクトのチェックアウト済みローカルコピーを開きます。左側の概要をクリックします。上部のレポートタブをクリックします。
- 以前に作成したレポートは、変更履歴付きの文書に表示されます。HTMLレポートを作成するには、エクスポートをクリックしてファイルを保存します。
- 新しいレポートを作成するには、新規レポートをすぐに作成をクリックします。
- Export change-tracked documentウィンドウで設定を選択し、OK(O)をクリックします。
- 新しいレポートがリストに表示されます。HTMLレポートを作成するには、エクスポートをクリックしてファイルを保存します。
変更履歴レポートの詳細については:Export change-tracked documentのヘルプページを参照してください。

ダッシュボードで、新しい作成者列にプロジェクトを作成したユーザーが表示されます。この列を使用してプロジェクトリストを並べ替えたりフィルタしたりできます。たとえば、自分 (または他の人) が作成したプロジェクトのみを表示できます。
翻訳者用ダッシュボードの詳細については:翻訳者用ダッシュボードのヘルプページを参照してください。
プロジェクトマネージャー用ダッシュボードの詳細については:プロジェクトマネージャー用ダッシュボードのヘルプページを参照してください。

場合によっては、ベンダー用のプロジェクトパッケージを作成したときに、Qtermの豊富なメタデータが失われたことがあります。これは、オフラインの用語ベースによってすべてのカスタムフィールドが削除されたためです。今回の改善により、memoQ TMSでは、オンラインのQterm用語ベースを常に参照ようになりました。

コンテンツのつながったプロジェクトにおいて、インポート時と同じフォルダ構造にファイルを手動でエクスポートできるようになりました。
- コンテンツ接続プロジェクトを開きます。
- エクスポートバックしたいファイルを選択します。
- リボンのオンラインプロジェクトタブの文書セクションで、コンテンツの矢印をクリックし、ソースに翻訳を送信をクリックします。
コンテンツ接続プロジェクトの詳細については:、memoQ オンラインプロジェクト - 設定 - コンテンツソース接続に関するヘルプページを参照してください。
機械翻訳

機械翻訳プロバイダーの選択は、言語ペア、ドメイン、コンテンツタイプに大きく左右されます。今回のバージョンアップでは、これらの設定内容を一括管理し、別の類似プロジェクトで再利用することが可能になりました。
- リソースコンソールを開き、MT 設定をクリックします。
- リストの下の新規作成をクリックします。
- 新規 MT 設定を作成ウィンドウで、新しいMTプロファイルを作成します。
- 新しいプロファイルを選択し、リストの下の編集をクリックします。
- 機械翻訳設定を編集ウィンドウのサービスタブでプロバイダーを選択して設定し、設定タブで一般的なMTオプションを選択します。
- 完了したら、OK(O)をクリックします。
MT設定の詳細については:機械翻訳設定を編集のヘルプページを参照してください。

MicrosoftおよびGoogle MTサービスにおけるインラインタグや書式設定がサポート対象となりました。これにより、インラインタグや書式設定を適切な場所へ挿入するという手作業が大幅に削減されます。
- リソースコンソールを開き、MT 設定をクリックします。
- 設定するプロファイルを選択し、リストの下の編集をクリックします。
- 機械翻訳設定を編集ウィンドウで、サービスタブのGoogleまたはMicrosoftプラグインをクリックします。
- 書式設定とタグドロップダウンからオプションを選択します。
- 完了したら、OK(O)をクリックします。
MT設定の詳細については:機械翻訳設定を編集のヘルプページを参照してください。

あるセグメントを翻訳している際に、翻訳結果ペインに表示されている翻訳メモリ内の訳文が、ソーステキストとわずか数ワードの差異を示しており、さらに、これらの差異が用語ベースでもヒットしなかったとします。今回のアップデートでは、このヒットしなかった部分に対して機械翻訳が使えるようになりました。
- リソースコンソールを開き、MT 設定をクリックします。
- 設定するプロファイルを選択し、リストの下の編集をクリックします。
- 機械翻訳設定を編集ウィンドウで設定タブをクリックします。
- マッチパッチドロップダウンでプロバイダーを選択します。
- 完了したら、OK(O)をクリックします。
MT設定の詳細については:機械翻訳設定を編集のヘルプページを参照してください。

これまでの機械翻訳は、セグメント単位でしか適用ができませんでした。今回のアップデートでは、セグメント内のテキストを選択し、その部分のみを機械翻訳できるようになりました。
- リソースコンソールを開き、MT 設定をクリックします。
- リストの下の新規作成をクリックします。
- 新規 MT 設定を作成ウィンドウで、新しいMTプロファイルを作成します。
- 新しいプロファイルを選択し、リストの下の編集をクリックします。
- 機械翻訳設定を編集ウィンドウのサービスタブでプロバイダーを選択して設定し、設定タブで一般的なMTオプションを選択します。
- 完了したら、OK(O)をクリックします。
- 翻訳エディタでドキュメントを開きます。
- ソースセグメントの一部を選択し、Ctrl+Shift+Kキーを押します。
MT設定の詳細については:機械翻訳設定を編集のヘルプページを参照してください。
MT 訳語検索についての詳細は:MT 訳語検索のヘルプページを参照してください。
翻訳エディタの詳細については:翻訳エディタのヘルプページを参照してください。
memoQWeb

これまでは、クライアントから翻訳対象ファイルとともにTMを受け取った場合、memoQwebはそれを翻訳対象ドキュメントとしてのみインポートできました。これからは、TMとしてインポートできます。
- memoQwebにログインし、上部のプロジェクト管理をクリックします。
- プロジェクト管理ダッシュボードで、新規プロジェクトを作成リンクをクリックします。
- ファイル (またはファイルを含むZIPファイル) を青色の領域にドラッグするか、その領域をクリックしてファイルを参照します。

翻訳ビューにファイルの相対パスが表示されるようになりました。
- オンラインプロジェクトを管理用に開きます:プロジェクトリストから、開くプロジェクトを選択します。memoQ オンラインプロジェクトページの左側にある翻訳アイコンをクリックします。
- 翻訳ペインで文書のパスを表示チェックボックスをオンにすると、プロジェクト内のファイルの相対パス (すべてのファイルの最も低い共通フォルダの下のパス部分) が表示されます。
customer portal

memoQ TMS cloudでもcustomer portalを利用できるようになりました。
customer portalの詳細については:memoQウェブサイトのこのページを参照してください。

これまで顧客は、カスタマーポータルではワードカウントの情報しか確認することができませんでした。今回のアップデードでは、見積もりに価格情報が含まれるようになります。
または- 新しいサービスを作成します:右上の新しいサービスをクリックします。
- サービスの追加またはサービスの編集ページで、料金チェックボックスをオンにします。
- 通貨ドロップダウンで通貨を入力または選択します。
- 言語ペアごとに、料金 (1 加重単語あたり)列に価格を入力します。
- 変更の保存をクリックします。
customer portalの詳細については:memoQウェブサイトのこのページを参照してください。

見積もりがキャンセルされると、customer portalではキャンセル済みセクションに移動され、memoQでは関連プロジェクトがごみ箱に移動します。
また、一定の日数内に了承されなかった場合、見積もりを失効させることができるようになりました。そのような見積もりもキャンセルになります。
見積もりの有効期限:
- memoQwebにログインします。
- 管理者ページでcustomer portal adminをクリックします。
- 有効期限の設定で、有効期限と警告期間の長さを設定します。
- 保存をクリックします。
見積もりのキャンセル:
- memoQwebにログインします。
- 見積もり請求ページで必要な見積もりを検索し、操作列で開くアイコンをクリックします。
- 見積もり管理ページで、見積もりのキャンセル(C)を押します。
customer portalの詳細については:memoQウェブサイトのこのページを参照してください。

customer portalでは、翻訳ジョブのライフサイクルに関する通知が改善されました:プロジェクトの開始と終了、ワークフローステップの完了、期限が近づいた、期限超過など。
見積もりまたは翻訳プロジェクトの自動作成が失敗した場合、PMに自動的に通知されます。
customer portalの詳細については:memoQウェブサイトのこのページを参照してください。

顧客へファイルを納品する前に、customer portal上で文書へQAを行う外部ステップを導入しました(これらはすべてmemoQ外で実行されます)。翻訳ワークフローが完了した時に、文書のQA、編集、テストを行うことができるようになりました。
- memoQで翻訳および編集が終了したら、PMインターフェイスを使用して翻訳ファイルをエクスポートします。
- 外部レビュー、QA、テスト、その他の外部ステップに送信します。
- ファイルが戻ってきたら:memoQダッシュボードでプロジェクトを選択し、Deliver to customer portalの下の矢印をクリックして、Deliver to customer portal with External Filesをクリックします。
- memoQwebのプロジェクト管理インターフェイスでプロジェクトを右クリックし、メニューでDeliver to customer portal with External Filesをクリックします。
- [開く] ウィンドウが表示されます。納品するファイルを選択し、開くをクリックします。
- このファイルは、customer portalの完了セクションのプロジェクトの詳細ページからダウンロードできます。
customer portalの詳細については:memoQウェブサイトのこのページを参照してください。
セキュリティ

クライアントサーバー通信を安全に行うためにHTTPSを導入した当初は、オンラインプロジェクトでライブチャットが使用できませんでした。今回のアップデートでは、この制限を解消し、プロジェクト参加者は HTTPS上であってもライブチャットを使用することができるようになりました。

content connectorとの通信の安全性が改善されました。チャンネルを暗号化することができるように改善し、content connectorの管理に、認証付きのAPIキーを導入しました。このようにして、memoQ TMSとcontent connectorを別の場所にインストールし、ファイアウォール経由で通信することができます。